複数の報道によれば、東京都公安委員会は、都暴力団排除条例に基づき、指定暴力団松葉会系組長に正月飾り購入名目で現金5万円を提供したとして、都内のタクシー会社に利益供与をやめるよう勧告し、組長の60代男には利益供与を受けないよう勧告したとのことです。
事案は、警視庁組織犯罪対策3課によれば、タクシー会社は平成27年12月下旬、組長から1個1000円の正月飾り50個を購入し、計5万円を利益供与したというものです。購入した正月飾りは同社の営業車両に飾っていました。同社代表者は組長の男と約30年前からの知人で、「交通事故や客とのトラブル処理をお願いするために買っていた。もうやりません」などと話してとのことです。
この件は、警視庁が暴力行為処罰法違反事件で松葉会系組の関係先を家宅捜索したところ、利益供与の事実が発見され勧告に至ったようです。